「あかりをつけましょ、ぼんぼりに。お花をあげましょ…」
皆さんよくご存じのひな祭りの歌ですが、「Are you ready?」といった感じがすごく表現されていて、女の子に限らず高揚感がある歌だとおもいます。しかし、始まりがあれば終わりも来る。そんなお片付けのお話です。

「片付けは苦手なのよ。」という方もいらっしゃるとおもいますが、大事な雛人形を保管するために気を付けるポイントを押さえておくとそれだけで、少しはかどるとおもいます。保管するにあたって気を付けるべき、場所、防虫剤と乾燥剤の関係など把握できていれば雛人形を痛める確率も少なくなります。

雛人形の材料は

桐の木、正絹、和紙、プラスチック、樹脂など。
これらの材料を、伝承された高度な技法で、製作された美術品。それがおひな様です。

 

保管にあたって

1.片付けるときは、お天気の良い日にしましょう。

 

オカルト的な「婚期を逃す」などという強迫観念に支配されないように冷静に時期を見極めましょう。

雛人形を箱に入れる前に、ほこり、などを取り除いて、おひな様のコンディションをチェックしましょう。

ほこりをとるのはやわらかい羽のはたきなどがおすすめです。

もっと細かいところ、例えば十二単の重なっている裾部分や、指と指の間とかのホコリは、きれいで柔らかい筆などではらうのも良い方法です。

注意が必要なのは、このとき、人形の顔、手に直接触れるのは、シミや汚れの原因になります。そういった意味では、薄めの手袋などを使用するのもいいとおもいます。

 

2.箱に入れるとき、顔や手足を柔らかい紙で包む。

 

 

3.防虫剤を入れる。

これは人形用の防虫剤が販売されています。
(例)においがつかない ムシューダ 人形用
防かび剤配合・有効期間1年間

説明によると
・大切な人形を1年間やさしく虫から守ります。
・人形にニオイがつきません。
・金糸、銀糸にも使用できます。
・防カビ剤配合でカビの発育を抑えます。
・お取替えシール付きで、取り換え時期がわかります。
と明記されております。

ちなみに、社団法人 日本人形協会推奨と表記されています。

迷っておられる方はこれが間違いないと感じてしまう説得力がありますね。

尚、ナフタリンなどは、ぼんぼり、道具箱など樹脂製品を溶かしてしまう恐れもあるので入れない方が無難かもしれません。

防虫剤は薬品です。

ナフタレンとかパラジクロロベンゼン、しょうのうとか、ピレスロイドなどが主な成分のものですが、それぞれ混ざり合うと悪さをするので(ぐたいてきなは、出来れば、同じ防虫剤、去年と同じものを使用するのが良いとされています。

 

4.乾燥剤と防虫剤は一緒に使わない!

その上で、乾燥剤は過度に入れすぎない。乾燥しすぎるとお顔にひびが入ったりすることもあるので、容量を守って使いましょう。

どうしても乾燥剤、防虫剤を両方使わなくてはいけないときは、このとき、乾燥剤を選ぶ基準として同じメーカーのものを使うことが望ましいとされています。

保管場所について
直射日光が当たらない場所、湿度が低め(あるいは低めで一定)の場所が望ましいのですが、そんな場所我が家にはないという方は、保管サービスを利用するのも一つです。七段飾り1年保管20,000円くらいが相場です。

最後に

「ご苦労様でした。おひな様、ほこりをはらって、乾燥剤は去年と一緒のメーカーよ…」
などという、おひな様来年までごきげんようの歌があれば、片付けもはかどるとおもいますが、歌っているうちに悲しくなりそうですね。

ひな祭りがおわり、ウメの花が散り、そしてすぐ桜の花が咲きますね。
そんなことを考えれば、お片付けも楽しくなるのではないでしょうか。

「家に帰るまでが遠足です!」と、小学校の先生が言っていましたが、「お片付けがおわるまでが、ひな祭り!」ですね。

来年、雛人形を飾る時、また、優雅なお姿を見ることができるか、どうかは、この作業にかかっています。ここは、手を抜かず万全を期すことにしましょう。頑張りましょう。